2018.12.10
2019年度について、ある程度の概要が決まりましたので、ご案内します。
2019年度から既卒生を始めます。
<既卒生>
α:難関私立・国立レベル志望
β:GMARCHレベル志望
受け持つ先生は次の通り。(週あたり時間)
(選択科目)
大きな特徴は次の通りです。
<高校生>
SS:難関私立・国立レベル
S:GMARCHレベル
A:GMARCH目標レベル
(高校3年生)
なお、時間数は9月以降には変更の可能性があります。
(高校2年生)
(高校1年生)
すでにTeacher Xと古典の授業はお申し込みをいただいております。お問い合わせなどは
info<@>s-academy.netか043-306-9241までお気軽にどうぞ!
<>はとって下さい。
2018.11.28
現在の高校1年生からGTECや英検、TOEICなどの『民間英語試験』を「4技能試験」として大学入試に採用する予定となっています。東大や慶應大学、名古屋大学のように「民間英語試験」を(実質的に)採用しないところもありますが、この旗振り役の上智大学はTEAPの採用は行うでしょうね(上智大学のアカデミック的な評価は低下するのかな)
この「民間英語試験」はともかく、不完全というか、準備が不十分というか、ともかく欠陥だらけといっていい。
この試験に反対する人は、「読む・書く・聞く・話す」という「4技能」に反対してるのではなく、現在の状況で「民間英語試験」を大学入試に採用することを反対してるのです。これに対して羽藤由美先生が次のように柴山文科大臣にtweetなさいました。
問題点が山積している民間英語試験を強行すれば、1点の違いで合否が分かれる大学入試の公平性を損なうことになる危険性が大いにあります。
これからの動きは注視したいところです。
2018.11.21
昨日、持田先生との話の中で、「センター140-150の生徒がもう一伸びするためには、ここで文法を復習することが必要なんですよね」とありました。確かに、昨年度の中3(現高校1年生)にもこの時期に、文法の復習をしたところ、思いの外、抜け落ちていたところがありました。たとえば、間接疑問。そして、不定詞の副詞的用法とか、形容詞的用法。関係代名詞はあまり問題がなかったけど、難関私立向けの学習は、公立高校志望組にとっても悪くなかったようでした。
高校3年生は今から何をするかは決まっているので、中3生を再検討しないと。
2018.11.09
中学校2年生は動名詞の学習に入ります。
中学校2年生のこの時期からの学習と、大学入試を目指す高校2年生との学習には接点があるような気がします。というのも、中学校2年生のこの時期の英語の学びが、「なんとなく」であると、高校2年生の時期にその「つけ」が回ってくるからです。
「動名詞」から「to不定詞」の学習では、品詞の理解が大切になります。
名詞とは何? その役割は?
形容詞とは何? その役割は?
副詞とは何? その役割は?
ここを飛ばしてしまうと、高校に入ってから英語が苦手になります。
だから、中学校の時に理解する必要があります。
たとえば、
動名詞・to不定詞を「~すること」と覚え、
stop, enjoy, finish, give upなどの目的語には動名詞、
want, plan, refuseなどの目的語にはto不定詞と覚えるだけでは
不十分です。
だから、最初に動名詞の役割を理解するための練習が必要になります。
walk – walking
このような自動詞でも、
walk along the river – walking along the river
という練習に発展させます。
visit – visiting
他動詞をこのように練習するのではなく、
visit a friend – visiting a freind
visit a friend for dinner – visiting a friend for dinner
と、目的語もしっかりとつければ、
動名詞(to不定詞の名詞的用法)の学習を通じて、自動詞と他動詞との復習をすることができます。学習を後戻りさせることなく、復習ができるチャンスはそうそうありません。
その後に、この名詞句がSやOになることを学ぶことを通じて、語順の復習もできます。
急に英語学習が難しくなりますが、授業の進め方によっては挽回できる大きなチャンスにもなります。
2018.10.30
中学校3年生の保護者面談終了。
高校入試というとても大切な選択が充実できるよう、
広い意味での情報提供などを行いました。
さて、今年で気になったことが、
学校の成績と模試の点数との乖離です。
模試で偏差値65前後なのに、
学校の成績は半分程度というケースがそれなりにあるのです。
私はここで、中学校の先生を批判しようとしているわけではありません。
(現行の成績の付け方には大いに問題があると思っています)
公立高校は次の合計で合否が決まります。
調査書点とは、通知表の点数の合計です。学力検査とは入試のことです。割合からみれば、圧倒的に学力検査(入試)が大きいのです。
学力検査の問題(2018年2月前期数学・千葉)をご覧下さい。
正解率は次の通りです。
どれも正解率は高いですが、これらは全て1問5点の点数です。つまり、ひとつ間違えたら、5教科全ての評定が1下がる=5教科オール4がオール3になり、2問間違えたら、オール2になることと同じです。(実際の通知表で、そんなことはほぼありません)
次に英語です。
リスニング問題で、次のスペリングを書かせます。( )の数字は正答率
これは1問3点。
そして文法語法問題。
正解率は次の通り。
これも全て1問3点。国数英の3教科の評価が全て変わるのと同じです。
最後に英作文。
これは8点問題ですが、8点を取っているのは全体の9.4%です。1学年の教科は9教科ですから、全ての教科が+1になるほどの衝撃が、たった20語の英作文です。
試験問題は、出題者との対話です。
という問いかけです。
高校側からの問いかけと、中学校の先生からの問いかけ、
ここに差異があるときに、両者の点数が広がることもあるのかもしれません。
Sアカデミーは、
高校側からの問いかけ(高校入試)や、
大学側からの問いかけ(大学入試)に、
こだわっています。
どちらの方が合格に近づくかは、先ほどの割合をもう一度、ご覧下さい。
2018.10.25
昨日、教員時代から仲の良い先生から連絡がありました。
(千葉県内で偏差値60程度の学校です)
おそらく、こういう悩みは多いと思われます。
https://www.keinet.ne.jp/topics/17/20180202.pdf
このグラフは、センター試験の得点分布図です。センター試験は平均点が123点ですが、得点のいちばんの山は150~160点だということが分かります。そして160点を超えると、急に点数が下がる一方で、100点以下の生徒もかなりの人数のようです。
高校生が志望する傾向のある大学(GMARCH以上)を受験するためには、150点が必要でしょう。160点を超えるためには、「穴」のない英語力をつけなければならないから、160点には高い壁があるのでしょう。
その一方で、100点を取れない受験生も、皆さんが想像している以上にいます。定期テストで「それなり」の点数をとっている生徒も、100点に届いていないケースは多々あると思います。そのいちばんの理由は、中学校レベルの基礎ができていないからです。
中学校レベルの基礎はいくつかの段階に分かれますが、その基本は語順です。
語順と文型の考え方は近いですが、ちょっと異なります。
語順を意識して文法学習をすることが、100点突破には必要です。それがなければ、単語を勉強しても、難しい文法を勉強しても、あまり役に立たないと私には思われます。
2018.10.19
昨日は中学校3年生の数学を担当している講師と打ち合わせ。
高校入試まで残り3ヶ月なので、一人ひとりに対してどのような対応をしていくか、彼が必要な教材は何かあるかという2点です。特に、一人ひとりに対してどのような対応をしていくかに時間を使いました。千葉県の公立高校の試験は、国語→数学→英語の順番で午前中の試験があります。国語では大崩れはあまりないのですが、数学で失敗してしまうと、次の英語にも影響が出てしまいます。だから、数学の準備は英語以上にしっかりとさせたいところです。
私たちのスタイルは、「生徒一人ひとりのの弱いところをサポートする」だけではありません。「Aさんは、負けず嫌いなので課題を多くだそう」「Bさんは、Cさんと仲がいいので、ふたりあわせて指導をし、相互フォローができるようにしよう」「Dさんは、○○という性格だから、こんな「ことば」(これは企業秘密;笑)をかけていこう」などと、個人にあった対応を行います。性格的に、試験という舞台に強い生徒もいれば、少し引いてしまう生徒もいます。強い生徒は乗せて、引いてしまう生徒は勇気づける。こんな指導ができることが、少人数のいいところなんですよね。学校の先生ならご理解いただけるでしょうが、15-20人だったら、一人ひとりの心の動きが手に取るように分かります。
講師の生徒理解を聞きつつ、これから3ヶ月間、全体の授業だけでなく、一人ひとりをどうフォローしていくのかを話をしつつ、千葉の七星でラーメン。「生徒がかわいいから、最大限サポートをしたいんですよね」という彼のような講師が数学を担当してくれていることに心から感謝。9月に彼が訪れたカンボジアでの足裏マッサージの話しを聞きつつ、本千葉まで送り、解散。
「教え方」も大切ですが、生徒をどうやって勇気づけていくか、ということもそれに劣らず大切なことだと私は思っています。(ここ10年間は勇気づけることに力を入れています。)
2018.10.15
高校3年生と中学3年生の3者面談も佳境に入りました。
中学3年生は1/3程度が
という傾向です。これから分かることは、
ということです。
今年の中学3年生には、自習をよく行います。
分からなければすぐに質問してきます。
(一度考えてから質問するようにと伝えています)
社会は、高城先生に2回目、3回目のミニ授業を要求します。
(高城先生も授業が好きなので、ミニ授業が毎日のように行われる)
こう考えてみると、中3生は先生を活用します。
だから、成績が伸びていくんでしょうね。
同じことを、高校2年生を担当している持田先生もつぶやいておられます。
学力は誰かの努力だけで効果的に伸びるわけではありません。
そこに携わる当事者も含めた全ての人のハーモニーが伸ばしていきます。
2018.09.19
将棋の解説を聞いていると、
というのが、序盤から中盤にかけてあります。自分の流れを加速させる一手のことがほとんどです。もちろん、終盤戦では相手玉を積ませるために対策をしていきますが、序盤や中盤では自分の優位を拡大していきます。
これって、学習でも同じじゃないでしょうか。
英語学習で「自然な一手」とは、文法を学び、単語を覚え、英語を書き、音読しなどなど、英語の基礎力を高めていくことでしょう。「気持ちのいい手」とは、「読めなかった英語が読めるようになった」「聞き取れなかった英語が(少しは)聞き取れるようになった」ということでしょう。
「効率の良さ」は確かに大切です。
しかし、あえてこんな書き方をしますが、「素人目線で効率の良さ」を考えても、あまりプラスになることはありません。将棋や英語学習だけではなく、料理だって、車の運転だって、事務仕事だって、農業だって、漁業だって、全て同じです。もちろん、効率の良さを追求してうまくいく例だって少しはあるでしょうが、そんな「少し」を追い求めて挫折していく人の方が圧倒的多数ではないかな。
地力のついていないときから「対策」を求めることは、
ということです。「最短距離」は「地力をつけること=骨太の学力をつけること」です。拙著の『短文で覚える英単語1900』はいい教材ですが、300の例文を覚えることはたいへんです。田中健一先生の「10題ドリル」も、独学で完成するのはたいへんです。「あれだけやっておけばいいよ」というような、覚悟もなく学んだところで、挫折するのがオチです。
楽して入りたいなら、うーん、裏口でお願いすることかな(あるかないか、分からないけど)。
それがイヤなら、高校3年生の秋までは、徹底的な骨太の学力をつけることが、いちばんの「対策」です。
2018.08.13
田中先生(@TNK_KNCH)の高校英語の初級レベルの高校生に対する愛情は強いものを感じます。自分自身も、英語力を5段階に分けたときに、D~Cの生徒にどのようにアプローチするかを考えていたので、少し長くなりますが、ベストだと今の段階で思われる方法を隠さずに書いていきます。
「今のままじゃマズい」と思って生徒は学校の先生や、学習塾にきます。これはすごいと思うんですよね。「苦手なものを克服しよう」と、今まで彼らを傷つけてきた英語を乗り越えようとするのですから、その決意は大切だと思います。だからこそ、最初に大切なことは次のこと。
次に、「なるほど!」という体験を提供します。「アハ体験」というか、「自分にも分かった!」というか、その覚悟に報いる仕事をします。「自分にもできるんじゃないの?」と思ってもらえるようなサポートをします。確かに、「入り口」でベストな学習的要素は文法だったり、単語だったりするでしょう。でも、私は長文がいちばんいいと思っています。全文を訳したり、細かい構文をとったり、なんて必要ありません。「あ!こんな風に勉強したら、英語が分かるようになった!」というのが、「なるほど!」という体験です。最初はリスニングで、「げ、この英文、ぜんぜん分からん」という長文で、それが授業の最後に同じ条件でリスニングをしたら、「あ!こういうことだったのか」と思わせる。最初と最後の理解の落差は大きければ、大きいほどいい。最初のリスニングで分からなくても、生徒はその授業は逃げません。だから、最初の授業はいちばん大切になります。その授業で必要なことは次の通り。
シャドウイングをこよなく愛する人もいますが、シャドウイングと英語学習との関係を考えれば、私はあまり重要視しません。せいぜい、お遊び程度でいいんですよね。この経験をさせることで、「これなら、自分にもできる。英語が分かるようになるんじゃないか」と思うようになります。ということで、2番目に必要なことはこちら。
ここまでは、生徒の様子をみながら授業を進めなければなりません。「ここで引っかかっているな」と思えば厚く、「順調にいっている」と思えばしつこくなく、ということが必要です。私がずっといいたいことは、映像授業(これを「授業」と呼ぶことには私は大いに抵抗がある)は一方通行なので、D~C(あるいはBも?)の生徒が見たって、たいして役に立たないと思っていますし、これからも思うでしょう。一方通行のコミュニケーションは、相手にそれを受信する能力がなければ、無理だと私は思っています。もしDVD視聴で映像授業で英語が分かるようになる教授方法があるならば、全国の生徒はもっと英語力が上がっているでしょう。
話題を元に戻します。
この「できた!」という感覚を持てるようになってから、文法なり、単語にようやく入れます。英語学習のドアが開かない限り、文法や単語を学ぼうという意欲が生まれるはずありません。
ここまで到達すれば、あとはそのままで英語を学ぶわけではありません。目に見える「成果」が必要です。模試?いやいや、あまり模試はないでしょう。大人の事情で、ここでは書けないのですが、もし知りたければ、ご連絡下さい。可能なのは、学校か小規模の学習塾かな。(フリーメールで、名前も職業も名乗らない人からたまーに連絡をいただきますが、例外なく削除しています) ちなみに「成果」は、山口県での研究会で学んだことをそのまま使っています。
ここまでくれば、「10題ドリル」「短文1900」学習のスピードアップが可能です。
これは、英語学習でもそのまま当てはまります。